CNF配合について
on the CNF

「CNF」とは何ですか?

「CNF」とはセルロースナノファイバーの略で、直径が数百ナノメートル以下になるように微細化した食物繊維です。植物由来のため環境負荷が小さく、軽量で強度が強いため様々な素材の補強材として研究開発がなされている新しい素材です。

CNF(セルロースナノファイバー)の顕微写真
CNF(セルロースナノファイバー)の顕微写真

 

漆喰(しっくい)へのCNF配合

漆喰は主成分の消石灰が乾燥時に収縮する特性があるため、表面にひび割れが生じないように「スサ」と呼ばれる10~20mm程度の繊維(一般的には麻繊維や化学繊維)が配合されています。しかし、それでも下地の状態や施工の具合で乾燥時にヘアクラック(微小なひび割れ)が発生してしまうことがありました。

そこで田中石灰工業ではCNFの強度に着眼し、ヘアクラックを軽減するためにCNFを漆喰に配合する研究を重ねてきました。そして高知県と共同でCNFの繊維径、繊維長、配合率などの研究を進め、業界で初めて漆喰へのCNF配合でクラックを抑制する技術として特許を取得することができました。
※特許第6692474号

 

ヌリコラージュへのCNF配合

ヌリコラージュはクリーム状で塗りやすい漆喰として、左官業者様のみならず、DIY用途で一般の方々にも広く評価を頂いていますが、やはりしっくいの特性としてヘアクラックの発生リスクを少ないながらも抱えていることもまた事実です。

この度、弊社の看板商品であるヌリコラージュにCNFを配合することで、これまで以上の仕上がり安定性を実現し、より多くの方に安心して施工して頂けるよう生まれ変わることとなりました。

CNFによるヘアクラック(微小なひび割れ)
抑制のメカニズム

漆喰にクラックが発生するメカニズム
CNF添加によるクラック防止効果のメカニズム
CNF(セルロースナノファイバー)の顕微写真CNF非配合
CNF(セルロースナノファイバー)の顕微写真CNF配合

 

※上記画像は仕上がりの違いを分かりやすくするため、通常の4倍に相当する6mm厚で塗り付け、あえてクラックが発生する状況にしたものです。

 

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