ヌリコラージュをご購入・ご利用になる前に、下地(塗りたい壁の素材と状態)を必ずご確認ください。
各種下地への対応表
ヌリコラージュを施工できるかどうかと処理方法を示した対応表です。
現状の壁材 |
対応・処理方法 |
クロス |
施工可能。割れ、浮き、剥がれがある場合は糊で補修し、専用シーラーを原液のまま全面に塗る。 |
じゅらく壁 |
施工可能。割れ、浮き、剥がれがある場合はパテ材で補修し、専用シーラーを水で2倍希釈し全面に塗る。 |
砂壁 |
施工可能。割れ、浮き、剥がれがある場合はパテ材で補修し、専用シーラーを水で2倍希釈し全面に塗る。 |
繊維壁 |
施工可能。割れ、浮き、剥がれがある場合はパテ材で補修し、専用シーラーを水で2倍希釈し全面に塗る。 |
合板・木材 |
原則として施工不可 |
タイル |
原則として施工不可 |
樹脂パネル |
原則として施工不可 |
漆喰 |
施工可能。割れ、浮き、剥がれがある場合はパテ材で補修し、専用シーラーを水で2倍希釈し全面に塗る。 |
ペンキ |
施工可能。サンダーやブラシで完全に塗膜を除去する。出てきた下地に応じて施工する。 |
下地の事前処理
A.石膏ボード(Vカットボード)下地
- 継ぎ目にファイバーテープを貼りつける。
- パテ材をVカット部分に充填し、5時間以上乾燥させる。
- 全面に「専用シーラー」を原液のまま塗りつけ、乾燥させる(2~4時間)。
C.石膏プラスター・モルタル下地
- 下地が十分に乾燥していることを確認し、全面に「専用シーラー」を水で2倍に希釈し塗りつけ、乾燥させる。
D.古壁(しっくい・砂壁・じゅらく壁など)下地
- 下地の状態を確認し、割れ、浮き、剥がれがある場合は補修する。
※割れや剥がれ箇所の補修はパテ材で行えます。
- 全面に「専用シーラー」を水で2倍に希釈し塗りつけ、乾燥させる。
E.ビニールクロス下地 ※1mm以上の起伏(柄)のあるものは施工不可
- 下地の状態を確認し、割れ、浮き、剥がれがある場合は補修する。
※ビニールクロスの浮きや剥がれはでんぷん糊(普通の糊)で補修する。
- 全面に「専用シーラー」を原液のまま塗りつけ、乾燥させる。
シーラーについて
シーラーとは、漆喰や塗装など上塗り材を塗る前に、最初に塗られる下塗り用の塗料です。シーラーは文字通り壁全体を「密封する」ものですが、以下のような役割を持っています。
- 壁と漆喰との密着性をよくする
(施行後に漆喰が浮いたり、剥がれたりすることを防ぎます。作業のしやすさもよくなります)
- 漆喰が乾く速度を遅くする(吸水を遅くする)
(ひび割れの発生を防ぎます。また、乾く速度が速すぎると初心者だとキレイに均一に塗ることができません)
- 壁をしっかりさせる(固くする)
(古壁などもろい壁は固くしておかないと、施行後に漆喰が浮いたり、剥がれたりします)
- 施行後、アクや汚れが浮き出てくることを防ぐ
(漆喰は強アルカリ性で、壁の中の汚れ成分を強力に分解するので、アクや汚れが浮き出やすくなります)
- (塗装の場合)塗料が壁にしみこむことを防ぐ
「シーラー不要」を謳っている類似製品もありますが、製品自体がシーラーのような成分を含んでいるとしても上のような効用は得られません。シーラーが絶対必要なわけではありませんが、ヌリコラージュ施工の場合はシーラーの利用を強くおすすめしています。
ヌリコラージュの施工・使い方に関して、わからないことがあれば、何でもお気軽にお問い合わせください。
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